海外じゃ和食も食べられないし・・・
やっぱ出発前に食べといた方がいいよね!
と、ワーホリ前にしっかり食べた日本の食事。
でも、いざドイツへ行ってみると・・・

なんて思う物がいくつかありました。
今回は「長期間海外へ行く前に食べておいた方がいい海外でなかなか食べられない物」をご紹介します。
海外でも和食は食べられるけど…どうしても食べられない物
アジアンショップや日本人街で、日本の調味料や食材はいろいろと手に入ります。
現地でも味噌汁や納豆。
白いご飯にお漬物、肉じゃがなんて和食も作ろうと思えば作れますが、どうやっても食べられなかったものがあります。
タマゴかけご飯:TKG
日本では当たり前の卵かけご飯。
アツアツのご飯に玉子を落として醤油をたらりと回しがける…。
食材の少ない海外で、手軽に和食を楽しめるお手軽料理なのですが・・・。

通常、卵には「サルモネラ菌」が存在しています。
サルモネラ菌は十分加熱加熱すれば食べても大丈夫ですが、生で食べると食中毒になることも。
激しい腹痛や嘔吐、下痢や発熱などの症状を引き起こし、人によっては死亡する事もあるそうです。
このサルモネラ菌。
親鳥がサルモネラ菌に感染し体の中で「卵が作られる途中」に汚染される場合と、卵が出来た後に外部から汚染する場合。
この二つのパターンで卵は「サルモネラ菌」に汚染されます。
実は鶏はおしりからタマゴを生むのですが、この時にフンなどのサルモネラ菌が卵の殻に付着した状態!
日本は卵の殻もきれいに殺菌・洗浄したり、徹底した状態で販売されるので生で食べても大丈夫ですが・・・
卵を生で食べる文化のない海外では糞や泥が付いた「うみたて」のまま売られていることがほとんどなんですね。
私が滞在したドイツでも、スーパーで売られている安い卵には普通にうんちがついてましたし、羽や泥が付着したままのものも見かけました。

ドイツ滞在が長い知り合いは、BIOの卵で新鮮な物を軽く火を通してタマゴかけご飯にしてるそうですが…
最後はやっぱり自己責任。私は海外でお腹を壊すことが怖ったので生では食べませんでした。
しゃぶしゃぶとすき焼き
日本では当たり前シリーズ第2弾は「薄切り肉」です。
ブロック肉やひき肉はよく見かけますが、薄くスライスされたお肉は牛も豚も無し!
お肉屋さんで『薄くスライスして』と言っても、薄いの概念が違うのか1㎝とかの厚み…。
日本人が多い街で「薄切り」に慣れている肉屋さんだと結構上手にカットしてくれたりしますが…
でも、やっぱり日本の薄切りとはちょっと違うんですよね…。
しゃぶしゃぶしたい!
しゃぶしゃぶした肉でネギとか白菜をくるんでポン酢で食べたい!
甘いすき焼きのタレで煮込んだ牛肉を生卵でとぅるん!と食べたい!!

なんて思う事も一度や二度じゃありませんでした。
特に生卵が必要なすき焼きは、やっぱり日本で食べておきたい1品です。
海外でも売られてるけど手に入りにくいもの
続いては、『スーパーにあるとは聞くけどなかなか見かけなかった物』や『高くてそう買えない物』達です。
きんぴらごぼう
ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎは手に入りやすいので肉じゃがはよく作っていましたが、そのうち食べたくて食べたくて仕方なかったもの。
それが「きんぴらごぼう」です。
ドイツではずっと手に入らず、ジャガイモを細切りにして「きんぴら芋」にして食べてましたが、やっぱり食感が・・・ね。
冬にようやく『Schwarzwurzeln』という名前の牛蒡っぽいものをスーパーで見かけました。
購入してきんぴらにしてみましたが、食感や香りが全然ごぼうじゃない…。
どうやらコレ。
別名『Winter-Spargel (冬のアスパラガス)』と呼ばれているようで、冬の時期に白アスパラガスの代わりに食べられているようなんです。
シャキシャキというより柔らかくてもったりしてる感じ。
日本のきんぴらとはやっぱりちょっと違いました(‘・_・`)残念。
回転すし
海外でも大人気の寿司は、海外でも「SUSHI」としてあちこちの国で食べることができます。
スーパーでもパックのお寿司が売られてて…
ドイツでは「SAYURI」とか「MIU」とか「MAMIKO」とか。
なぜか日本人女性らしき名前で、松竹梅的なグレードに分かれて売られてます。
(たまに「HARUKI」とか男性版も。どういう基準で名付けられてるのかは謎。)
値段もそれなりに良心的で、巻物が多い安いもので日本円で500円ほど。
海老や魚の握りが増えると1500円程度といった感じです。
でも、日本の回転ずしの方がやっぱり美味しいし安い!
出国前に「もう1年間はお寿司いらねぇ!」ってくらい食べときゃよかったなと。
REWEで「MIU」を手にし、財布と相談して諦めた時につくづく思いました。
海外で日本食材などの「知らない単語」を聞く時は…
また、海外で日本の食材を探すとき。
現地の友達に「ねぇ、〇〇ってこっちで売ってる?」なんて聞くのが手っ取り早いのですが、単純に「日本語⇒外国語」に直訳するとうまくいかない事も。
というのも。
ドイツでゴボウを探していた時、いつものように和独辞書で「牛蒡」をドイツ語でなんて言うか調べたら「Klette」だったんですね。
『Klette (ゴボウ)ってこっちで買える?和食作りたくて食べたいんだよね』
とドイツ人の子に聞くと『は?Kletteなんて食べないよ?』と。
どうやらドイツ語で「Klette」は確かにゴボウらしいんですけど、ゴボウはゴボウでも「花」を指すようなんです。
ほら、細長くて、根っこみたいでさ。
皮は黒いんだけど中は白い野菜だよ!(コレコレ!)

とゴボウの写真を見せると・・・
ああ、『Schwarzwurzel (キクゴボウ)』ね。
冬になるとスーパーで見かけるよ。

と、全然違う名前の単語が出てきたんです。
辞書での直訳じゃ伝わらない事もあるんだなってしみじみ思った出来事でした。
でもコレ。
食べ物だけじゃなくて『相手に説明したいけど単語をしらない時』とか。
こういう時に「辞書に頼らず自分の知ってる言葉で伝える事」で、会話力がぐんとアップすると思います。
知ってる単語を使って連想ゲームをすると会話に慣れる!
さっきのごぼうみたいに「根っこみたいで細長くて…黒くてでも中が白い野菜だよ!」みたいな連想ゲームですね。
自分の知っている単語をどうにか組み合わせて、相手に伝えます。
例えば、ドイツでよく話題に出る「無賃乗車」。
ほら、ドイツ語でなんて言うの?:wie sagt man auf Deutsch?
例えば…ほんとは切符を買って電車に乗らなきゃでしょ?:wenn ich einen Zug nehme,dann…muss ich eine Fahrkarte kaufen.
でも私、チケットなしで乗ったとするやん?:Aber ich bin ohne Fahrkarte in den Zug einstiegen.
私、なにしたの?ドイツ語でなんていうの?:Was habe ich gemacht? wie sagt man auf Deutsch?

とかですね。
めちゃくちゃざっくりで簡単な単語で少ない語彙でも伝わりますし、必死に自分の言葉で伝えるから、今頭の中にある単語もさらに定着した気がします。
そうやって覚えた新しい単語ってなかなか忘れないですし、会話にも慣れる事ができたんです。
語学に自信がないとつい、頭に浮かんだ日本語をドイツ語に変換しちゃうんですよね。
考えても出てこない時は『連想ゲーム』で伝えていくと、会話が楽しくなりますよー♪