こんにちは、むったです。
最近は、30代、40代からの語学留学者も増えているそうですね。
でも、「留学」って何となく20代の若い人がするイメージ。
私も32歳でドイツに行った時は…
30代で語学学校に行って浮かないかなぁ…。
しかも、社会人でひとりぼっちでの語学留学になるんだけど、友達ちゃんとできるかなぁ?

なんて、渡航前は不安でいっぱいでした。
今回は当時を振り返りつつの、「30代での語学留学の人間関係ってどんな感じなの?」なお話です。
ドイツへの語学留学 30代で行っても大丈夫なの?
会社を辞めて来たアラサーのOLさんや、旦那さんにお願いして、ビザなしで2週間の短期留学に来た20代のママさん。
『ドイツ文学が好きだし、ついでにボケ防止にドイツ語を勉強しようと思って…』
なんて理由でドイツを訪れた60代のおばあちゃんなどなど。
私がドイツの語学学校に通っていた時も、いろいろな年齢の日本人がいました。
ちなみに私は32歳でドイツへ渡りました。
留学事情については、こちらを読んでいただけたらです。

その後、ドイツで1年ほどNGO関係のお仕事(ボランティア的なやつです)をしたのですが、こんな生活を経て思う事は、ただひとつ。
30代でのドイツ留学・・・

ドイツの語学留学 30代はこう見られてました!
まず、海外の方からの見られ方。
私が通った語学学校の外国人留学生達って、10代後半~20代前半が多かったんですけど…
ここに年齢の壁はほとんど感じ無いと思います。
日本人は若く見られる説はガチ
というのも。
よく、「日本人は幼く見られる」なんて耳にしますけど…
あれ、マジで想像以上に本当に若く見られちゃいます。
これは、男性も女性もそうで、びっくりエピソードとして…
スーパーでビールを買おうとした際、レジで身分証明書の提示を求められる。
あいにく持っていなかったので、購入できず。
※ ちなみに、ドイツでは16歳からビールを飲めます。
語学学校の初日。
自己紹介で年齢を言うと、クラス中から「No way!(ありえねぇ!)」の嵐。
※ ちなみに、みんなには高校生だと思われていました。
旦那さんと動物園へ遊びに行った際、入園の窓口で「大人2枚ってなんて言うんだっけ?」ともたついていたら、チケット売り場のお姉さんに先に『大人1枚、子供1枚ね』と子供扱いされる。
※「子供枠」は6~17歳でした。
ちなみに、当時32歳だった私は一度もそんな目に合わずw
しっかりビールも買えたし、毎回きちんと大人料金でした。(笑)
その差はなんなの・・・
私も「日本人って若く見えるのね」の恩恵にあずかりたい・・・

と、ぶっちゃけうらやましかったですが。
でも、全般的にアジア人って、自分たちの想像以上に若く見られちゃってたんですよね。
なので、意外と年齢面での壁は低くて…
うわ、おばちゃんじゃん。
だいぶ年上だし、なんか絡みにくそう…

…的な事で悩んでる日本人は、周りにはいなかったんです。
私も、自分でもびっくりするほど、すんなり海外の若者たちとは仲良くなれました♪
意外と日本人同士の方が壁が高い
それよりも、身内の日本人の方がハードルが高かったです。
もちろん、その人それぞれの性格によるんですけど、30代と10代後半~20代前半のイケイケな若者たち。
ここには「日本的」な年齢の壁がやっぱり少なからずあったんですね。
お互いに気を使いあってる感があって、外国人留学生よりも「頑張らないと浮く」感じ。
多分、日本じゃ違和感のない感覚なんですけど、海外の留学生たちがフランクすぎる分、余計にその差を感じちゃいました。
「楽しくわいわいやりたいのになー…」とちょっとだけ寂しかったんです

社会人経験の長い日本人は年齢による価値観の違いで同年代で集まりがちに…
また、10か月の語学学校生活を通して感じたのが…
「日本人の若者との価値観の違いによるストレス」
自分も含め、これを感じていた30代が多かったという事です。
あくまでも、当時の学校での一例なのですが…
最初の頃はそうでもないんですけど、2か月、3か月と経つと・・・
- コツコツ働いたお金を貯めて思い切って留学したのに…いいな、学生は…。
- 仕事を辞めてきたんだから…ちゃんと語学を習得しなきゃ!
- そう!自分には遊んでる場合なんてないんだよね!
なんて勝手に思ってしまって、年齢の離れた若い人達との間に、自分で壁を作ちゃう傾向があったんですね。

いや、決して20代前半のみんなが遊んでるとかではないんです。
でも、なぜかそう見えちゃう。
自分でお金を貯めてきてる人だっていますし、親がお金を出してくれるのだって、それはそれで良いじゃないですか。
自分も、冷静になればそれがわかるんですけど…
でも。
- 自分の語学がなかなか上達しない焦り
- なんとなく環境になじめない
- 帰国後の就職や生活を想像して、先の見えない未来に落ち込む
こんな日々のプレッシャーに加わる「年齢」いうリアルな現実。
そうして、日本人の年下の子達との間に壁を作ってしまいストレスを感じる…というパターンも、少なからずあったんです。
30代で留学してストレスを感じない対処法
そんな中、まさにそのストレスにどっぱまっていて、だけど途中からガラッと意識を変えた、30代の留学仲間。
その子が言った言葉がとても印象的だったんです。
なんで自分はこんなに勉強してるのにドイツ語がうまくならないんだろうとか。
なんであの子たちはあんなに飲み歩いてばっかなのに話せるようになってんの?とか思ったりさ。
この歳になって、学生の頃みたいにリアルな生々しい自分の心に向き合えてるのも、一つの「留学」の形なのかもね。
普段とは違うタイプの子とも付き合っていろんな価値観を受け入れたり…
「なんで自分は…」ってとことん落ち込んで、そっからどうやって這い上がっていくかとかさ。
留学って、言葉だけじゃなくって、そういうのも経験できるいいチャンスなのかもしれないね。
自分は正直そこまで深く考えてなかったので、かなりの衝撃でびっくりで。
人や環境を妬んでばっかりだった自分に気付いたり、『同年代なのに…この意識の差はなに?』なんてへこんだんですけど…。
でも、なんだか妙にしっくり納得できたんです。
同年代と一緒にいるのも息抜きの一つなので、そこはしっかり「心のよりどころ」としてキープしておくのも大事。
でも、こういう考え方で過ごす日々は、「語学力」というスキルだけじゃなく、これから先の人生でいろんなスキルとして自分に残っていくんだろうなと思いました。

30代からの語学留学は「いかに自分と向き合うか」なんだと思います
そんなこんななドイツ生活だったのですが…
やっぱり30代からの留学って、いろいろと悩む事があると思います。
でも、彼女が言っていたように、「人と合う、合わない」事とか「上手くいかない日々をどう乗り越えるか」を考える事。
そうした経験ができるのも、留学ならではなのかなと思いました。
留学中にへこんだ自分、悩んだ自分。
相手の事を妬んだり、「やっぱアイツとは合わないわ!」なんて一周回って思った自分。
それも、それまでのいろんな感情をひっくるめて経験できた、その時の等身大のリアルな自分だったんだなと、今では思います。
30代でのドイツ留学は、今の自分を確認して、認めて。
そこから新しい自分を見つける事ができた、いい経験でした。
30代でドイツ留学を考えてるけど、人間関係が不安…なんて方へ。
自分も不安だったので「大丈夫ですよー♪」なんて軽々しくは言えないですけど、でも。
楽しい留学生活になりますように、心の底から応援してます。
