こんにちは、むったです。
ドイツ語レベル0の超初心者だった私。
ドイツの語学学校で、入門クラスのA1から勉強して、半年後にはB2レベルまで話せるようになりました。
翌年には、ドイツで1年間ドイツ語を使って仕事もできるまでになったんです。
自分でも本当にびっくりなのですが、初心者だった私がここまで喋れるようになった理由。
それは「とある本」に出逢った事がきっかけでした。
今回は「独学でドイツ語を勉強している人が、もっと理解を深めるためのおすすめ教材」についてご紹介します。

ドイツ語の教材のおすすめ 独学で勉強している人にぴったりな本を紹介するよ!
まず最初になのですが。
こちらでもお話したのですが、私の語学力ってもうつくづく「ガッカリ」なレベルだったんです。
高卒なので、大学でドイツ語の勉強もしてないですし、知ってた単語は「バウムクーヘン」くらい。
なので日本では、参考書やテキスト。
NHKの「みんなのドイツ語」などを見て独学で勉強してました。
初級の参考書を皮切りに、単語帳や音声付のCDなど・・・
「おすすめ教材」と言われるものはあらかた購入してました。

その後、ドイツに渡って語学学校でA1(入門クラス)から勉強していったのですが、勉強しても勉強しても、ちっとも進歩しなくって・・・
単語のボキャブラリーが圧倒的に少ないうえに、名詞の性とか格変化とか。
動詞の現在形から過去形、過去分詞をセットで覚えるだけでも必死なのに、分離動詞とかって…

でも、そんなある日。
クラスの先生が「いい本があるわよ」と、とある問題集を教えてくれたんです。
ドイツ語の勉強で文法の理解を深めつつ単語も覚えられる本があった!
それがこちら。
Übungsgrammatik für Anfänger, Lehr- und Übungsbuch : Niveau A2
(初心者のための文法の教科書と練習帳:レベルA2)
ドイツ語で書かれたドイツ語の文法の問題集でした。
DSH-Pruefungstraining. Uebungsgrammatik fuer Anfaenger: Lehr- und Uebungsbuch Niveau A2
>>> 紀伊国屋書店
※ 紀伊国屋書店さんでは「洋書」の中からこちらのコードで検索できます。 ISBN 9783922989745
これは、外国語としてドイツ語を学ぶ人向けの教科書兼問題集です。
A2レベルとはなっていますが、中身は名詞の性の説明から始まる初心者向け。
こんな風に、ドイツ語で文法の説明がされています。
で、その後に、その文法に対する練習問題を解いていく感じなんですね。
ドイツ語を勉強されている方だとわかると思うんですけど…
これ、本当に入門編なんですよ。
最初は「今さら「名詞の性」とかいらないっつの!」なんて思ってたんですけど・・・。
これで勉強していくと、面白いくらいに文法が「しっくり」自分の頭に入ってくるんです。
しかも、出逢う単語の量が日本語の参考書とか問題集に比べて圧倒的に多い!
ひとつひとつ辞書を引いて調べるのは時間がかかりますが、その分。
「これってこういう使い方(表現)もするんだ!」なんて発見もあります。

ドイツ語の勉強法のコツは日本語を使わない事だと思う
私はスタートが完全に独学だったので
- 日本語の参考書を使って
- 日本語で文法の解説を読み
- 日本語で問題文が書かれた問題集を解く
こんな勉強の仕方だったんです。
ドイツ語をドイツ語で感じる事が上達の近道だった
私たちがなかなか上手に外国語を話せない理由のひとつとして言われる事。
それが「外国語を日本語に変換して考えるから」だと言われていますよね。
例えばコレ。
「何が描かれているかドイツ語で説明してください」と言われた時。
普通は・・・
えっと…
眼鏡をかけているひよこだから…
「眼鏡をかけてる」は…mit Brilleで…
あれ…「ひよこ」ってなんて言うんだっけ…?

なんて考える事が多いと思うんです。
これを瞬時に「ein Küken mit Brille」なんてドイツ語で考える事ってそうそういないですよね。
※ひよこ:das Küken
英語でもよく「英語を英語で考えろ!」って言いますけど…
正直、これってむちゃくちゃ難しいと思います。
でも、コレ。
これだと「der Fisch!」ってすぐに出てくると思うんですよ。
目に入った物をそのままドイツ語として認識して反応する。
さっきの「眼鏡ひよこ」も同じで、「めがねをかける」「ひよこ」。
この言葉に分けて、それぞれを「mit Brille」「das Küken」として認識できてたら。
「ein Küken mit Brille」もスムーズに出てくると思うんです。
出てくるのが早くなるだけで、結局頭の中では「日本語→英語」に変換してるんでしょうけど…。
でも、それって当然なんじゃないかなぁと。
私たちにとって「ひよこ」は「ひよこ」。
これが「Küken」とはならないじゃないですか。(なる人もいるかもですが)
で、
あの本は全てがドイツ語。
わからない単語はもちろんあるので、その時は辞書を使って日本語に変換して理解するんですけど。
「その本に日本語が記載されていない」
この効果が意外と大きくて…
文法の説明も、「次の文章を過去分詞の形で表現しなさい」なんて問題の説明も。
その全てを「いちいちドイツ語で見て考える」という事を繰り返すうちに、自然と「日本語→ドイツ語」の変換が早くなってきたんです。
そのうち「ドイツ語をドイツ語」として感じてくるようになる
これに慣れてくると、次第に「ドイツ語の感覚」がなんとなくわかるようになってきました。
以前は…
ドイツ語で話された言葉 →
頭の中でひとつひとつ日本語に変換 →
つなぎ合わせて意味を理解する →
言いたいことを日本語で考える →
それをドイツ語へ変換して相手に伝える
こんな感じだったのが、感覚的にパッと理解できるようになる感じです。
母国語がある人が外国語を外国語として考えるのは無理じゃないかと思うんですよ
辞書では「日本語=ドイツ語」と、それぞれの単語がさもイコールな形で表現されていますけど、多分「完全な一致」ってないと思うんです。
ひよこ=Küken
眼鏡=Brille
魚=Fisch
これは確かにそうですけど、言語には「完璧に置き換えられない微妙なニュアンスの違い」がありますよね。
イディオムとかもそうですし、私は英語をきちんと勉強していないのでわからないですけど、英語も多分そうですよね。
文化や宗教、価値観が違う国の言語なので、私たちが感じる「当たり前」と、他の国の「当たり前」はやっぱり違います。
そんな、感じ方が違う感情や気持ちを表現する「言葉」。
それを単純に「=」で結びつけることはできないんですよね。
でも、それをどうにか結びつけなくちゃいけない。
それって結構、いや…めちゃくちゃ難しいことなんじゃないかなって。
だってですね。
ある時、ドイツ人のタンデムパートナーといる時にスーパーに行きたくなりまして。
話の流れで何気なく…
willst du mit mir gehen? (一緒に来る?)

なんて聞いたんですけど・・・

なんて言われちゃいまして。

と。
そんなこんなで、ぶっちゃけ。
ドイツ語をドイツ語で考える…なんて、正直、無理なんじゃないかって思ってます
でも、「日本語 → ドイツ語」。
もしくは、「ドイツ語 → 日本語」。
頭の中でのこの変換をいかに早くするか・・・
と言うより、日本語で考えた「ひよこ」という言葉。
頭の中にある、それに対応する「ひよこというドイツ語の引き出し」をいかに早く見つけて、引き出せるか。
それは訓練次第で早くすることができるし、
それが出来たのが、ドイツ語でドイツ語を学ぶってことだったんじゃないかなぁと。
ドイツ語の文法をひたすらドイツ語で学んで、ドイツ語の問題集をドイツ語で解いた結果。
以前よりもはるかに自然とドイツ語が流ちょうに口から出てくるようになりましたし、相手が言っていることも理解できるようになったんですよね。

ドイツ語の勉強法のコツ 独学で勉強するならドイツ語の本で勉強した方がいいかもです!
そんな経験から、個人的には「ドイツ語はドイツ語で学んだ方がいい」と思うわけなんです。
そういう意味で、あのテキストを勧めてくれた先生には、本当に感謝しています。
ちなみにあのテキスト。
こんな感じで、動詞の変化やそれを使った絶妙な例文が書いてあります。
使い方次第で、痒い所に手が届く、本当に絶妙な教材です。
ちなみに、レベルが上のタイプもありまして、自分が持っているのは「A2-B2レベル」までです。
>>> 紀伊国屋書店
※ 紀伊国屋書店さんでは「洋書」の中からこちらのコードで検索できます。 ISBN 9783922989707
そっちの方は、こんな感じで、結果文とか関係文とかの問題あたりまでが載ってます。
調べたら、Amazonにありましたし、紀伊国屋さんでもお取り寄せができるみたいだったので、もしも・・・

なんて方がいらっしゃったら。
もしかしたら、壁を破る一つのきっかけになるかなぁと、今回ご紹介させていただきました。
ただ、コレ。
答えが別売りなんですよね。w
問題集と答えが別売りって斬新!…とはじめはびっくりしました。(笑)
そちらもお取り寄せできるみたいなので、一応載せときます。
>>> 紀伊国屋書店
※ 紀伊国屋書店さんでは「洋書」の中からこちらのコードで検索できます。 ISBN 9783922989752
>>> 紀伊国屋書店
※ 紀伊国屋書店さんでは「洋書」の中からこちらのコードで検索できます。 ISBN 9783922989714
なんて。色々言っちゃいましたが。
私は専門的にドイツ語を勉強したことがないですし、ドイツ語が「めちゃくちゃ余裕で喋れるよ!」なんてレベルじゃありません。
その後、1年間ドイツで仕事をした時も、ぐんぐん語学力が伸びていく同僚を見て、ガチでへこんだ事もあります。
>>> 留学したのに英語が上達しない…話せる人と話せない人の違いって何?
きちんと勉強してる方には『こいつ。何言っちゃってんのwプークスクスw』なんて思われるかもですが。(笑)
それでも、初期の頃は、この本達があったから上達できたところは感じてるので、恐縮ですがまとめさせていただきました。
こんなのもあるのかー。なんて、ほんのちょっとでも参考にしていただけたら嬉しいです。
